こちらの記事の続きです。
そもそも私がこの大手系列企業に入社しようと思った理由は、
「長く安定して勤められる企業で働きたい」「スキルを身に着けたい」
と思ったからです。そう思ったのは、一社目での経験があります。
私が新卒で入社した会社は、IT系下請け中小企業で、私は総務経理として採用されました。
この会社では、毎日定時上がりでとても緩いポジションでした。
しかし、私は会社に馴染むことができませんでした。
直属の上司には「可愛くない、元気がない」という理由で、新入社員の自己紹介タイムを飛ばされたり、
新人歓迎会でつけるネームプレートを「誰これ?こんな人いないよねw」と捨てられたり、入社早々ものすごく嫌われいじめられてしまいました。
確かに、新人はまだ何もできないですし、特にこの会社は上層部がおじいさんだらけ。
緩く働ける事務員ということは、仕事の能力よりも「職場の華」としての役割が大きかったのだと思います。
可愛らしくてフレッシュな女の子を想定していたのに、実際に入社してみたら、
明るさがひとかけらもなく、コミュニケーションも固く、暗くてきもかった。
確かに残念ですね。
良いか悪いか、私は面接では結構はきはき話してしまうので、期待外れだったんだと思います。
段々と、直属の上司が「これが最後の部下なのに、こんなのが入ってきて残念だよ」と話しているのが聞こえてきたり、メンタルがおかしくなっているという話を聞きました。
私が入社して半年くらい経ってから、突然引継ぎもせず辞めてしまいました。
流石に退職の仕方が、長年社会人経験を積んできたサラリーマンの態度としては未熟すぎるということで、社内でも批判と私への同情が多少ありましたが、
経理担当として、全くよくわからない年度決算や顧問税理士さんとのやりとりをしなくてはならなくなりました。
しかし、引継ぎも十分ではなく、ただでさえまだ社会人経験が浅い中で
「本当にこんな仕事の仕方で良いのかな?」と不安がとても大きくなりました。
上司退職から数か月後、税務調査が入りました。
全く何が何だかあまりよく分からない中、対応したところ、
私が入社する前10年間放置されていた会計処理の漏れが発覚し追徴課税となりました。
「これは、経理担当者の落ち度だ」という結論になりましたが、現在責任者が不在であり、私に降りかかってくることとなりました。
その後、「のっぴさんと同い年の男の子を採用することになったから、のっぴさんが持っている仕事、全部その子に引き継いでくれ」という話になりました。
「じゃあ私は、何の仕事をしたらいいんですか?」と相談したところ
「いつも忙しいでしょ?ゆっくりしていたら?」とのことでした。
新人の男性が入ってきて、引継ぎをすることになりました。
そもそも自分もきちんと仕事を教えてもらっていないので、引継ぎもあまり十分説得力のあるものはできませんでした。
そうすると、段々とその新人男性の不満「ちゃんと教えてくれない」が私にぶつけられるようになりました。
その上、私は実質社内ニートです。都度都度、誰かのヘルプ的な仕事や雑務は降ってくるものの、ほぼいる意味はありません。
もうここにいても辛いだけだと思い、転職することになりました。
この時思ったのは、
「容姿が好みとか、性格が好みじゃないとか、自分にはどうしようもない理不尽な事で全ての評価が決められるのではなく、きちんと組織としての正しい仕組みが整っている所でないと長く続けることはできない。
そして、またこのように退職を迫られる機会があっても、どこかで拾ってもらえるようなスキルを身に着けなければ、この先生きていけない」
そのように思いました。
この経験から、
・組織としてしっかりしている
・スキルを身に着けられる
このような会社で働きたいと思い転職活動を始めました。
次に続きます。